こんにちは、ふてねこです。
マーケター思考を身に付けることを目指して、日々業務をこなしつつ顧客利益について考える時間をちょこちょこ増やしていますが、縦割り組織について思うことが出てきました。
ふと、自部門や別事業部を客観的に見直してみると、売上・利益を上げる上で、
「自分の所属する事業部の強みをベースに」顧客提案を実施していることが多いこと気付きました。
これは何かと言えば、横並びの他事業部も自部門とは違う強みを持っていますが、それらを含めた提案をなるべく避けているということです。
なぜでしょうか。
無意識に面倒事が増えると思っていることが1つとして挙げられると思われます。
例えば、他事業部含めた提案が通り受注した際、どちらの部門の実績とするかで社内調整があったり、顧客を取られることに恐怖したり・・・
人には自己保存の本能がありますので、居心地の良い現在の関係(例えば担当顧客との関係)を別担当が入り、それまで安定していた売上を分ける(≒居心地の良い環境が崩れる)ことを無意識に避けるのでは無いかと推測しています。
でも、顧客からしたらビジネスパートナーの社内関係で、自分への提案内容の幅が狭くなるのは本意では無いのは明白です。
縦割り組織は、同組織内の目標が明確になっていて動きやすい反面、トータルソリューションの提案がしづらくなるように思えます。
昨今叫ばれているデジタルトランスフォーメーション(DX)の提案を引き合いに出しますが、
この組織間の壁を壊していかない限り、夢のまた夢となるでしょう。
顧客のDXを実現するには、まず自社がDXを実現しないと説得力に欠けます。
会社ごとに状況は異なりますが、きっと人事評価制度や組織の見直しが必要になってくるのではと感じています。
評価を上げることは自分の年収に繋がるわけですから、努力する理由としては組織人には最も分かりやすい指標のひとつなわけです。
それを上手く掛け合わせると、きっと良い方向に向かうのではないでしょうか。
ふてねこ